【夏至の薬膳】一年で一番長い日に、体の「熱」と「消耗」をケアする食事のすすめ
季節の薬膳 | 2026年6月

【夏至の薬膳】
一年で一番長い日に、
体の「熱」と「消耗」をケアする食事のすすめ

■ はじめに
この記事では、季節の身近な食材を用いて薬膳の考え方により身体の調子を整える食事を提案します。

薬膳とは、中国伝統医学の考え方をもとに、食材が持つ性質や効能を活かして体のバランスを整える食事法です。特別な生薬だけでなく、日々の食卓にある野菜・果物・魚・肉なども立派な薬膳の素材。「食べることで体を整える」という考え方を、毎日の料理に取り入れてみましょう。

🌞 今回の季節のテーマ

夏至〜陽のエネルギーが頂点に達する。「心」を守り、消耗を防ぐ

6月21日頃、一年で最も昼が長い「夏至」を迎えます。太陽のエネルギーがピークに達するこの時期、体の中でも「陽気」が最大になり、活動的になる一方で、消耗も激しくなります。

薬膳では引き続き夏は「心(しん)」の季節。立夏の頃と比べ、気温と湿度がともに上がり、体への負担はさらに増します。この時期特有の不調として次のようなものが見られます。

  • 強い倦怠感・夏バテの始まり
  • 大量の発汗による気力・体力の消耗
  • 不眠・動悸・息苦しさ
  • 食欲不振・胃腸の重だるさ
  • 頭がぼーっとする、集中力の低下
夏至の養生ポイント:「心を養い、津液を守り、湿気を排出する」
冷たいものに頼りすぎず、体の熱を上手に発散させながら、失われた潤いと気力を補いましょう。

🥬 おすすめの食材(5種)

① スイカ

夏を代表する「天然の白虎湯」とも呼ばれる薬膳食材。体の熱を強力に冷まし、水分と津液を補います。利尿作用もあり、むくみにも効果的。冷蔵庫から出してすぐより少し室温に戻してから食べるのがおすすめです。

② 緑豆(もやし・緑豆春雨)

解毒・解熱の代表食材。体にこもった余分な熱と湿気を排出します。もやしや緑豆春雨として手軽に取り入れられ、熱中症予防にも昔から使われてきた食材です。

③ 冬瓜(とうがん)

体の熱を冷まし、余分な水分・むくみを排出する優れた夏野菜。胃腸への負担が少なく、食欲が落ちているときでも食べやすいのが特長。スーパーでカットされたものが手に入ります。

④ 梅・酢

発汗で失われた津液を引き締め、気力の消耗を抑えます。梅干しや酢を料理に使うことで夏の疲労回復を助けます。「酸味は気を収める」という薬膳の考え方に基づいた夏の必需品です。

⑤ 蓮の実・百合根

心を落ち着かせ、不眠・動悸・不安感をやわらげます。発汗が多いこの時期、心神が乱れやすいため積極的に取り入れたい食材です。スーパーでは百合根が入手しやすいです。

🍽️ おすすめのお料理

冷え・むくみ・虚弱傾向の方向け(虚証)
◆ 冬瓜と鶏ささみのやさしいスープ

冬瓜・鶏ささみ・生姜・塩昆布を使ったあっさりスープ。鶏ささみで気を補いながら、冬瓜で余分な熱とむくみをとります。消化への負担が少なく、夏バテで食欲がないときでもするすると食べられる一品です。梅干しを添えると津液の補充にもなります。

◆ 緑豆春雨と卵のさっぱり中華風スープ

緑豆春雨・溶き卵・ごま油・鶏がらスープのシンプルな組み合わせ。卵で気と血を補いながら、緑豆の解熱・解毒効果で体の内側から涼やかに整えます。疲れやすく胃腸が弱い方でも食べやすい優しい味です。

イライラ・赤ら顔・便秘傾向の方向け(実証)
◆ スイカと豆腐の冷製サラダ 黒酢ドレッシング

スイカ・絹豆腐・ミントを盛り合わせ、黒酢・ごま油・薄口醤油のドレッシングをかけた見た目も涼しい一品。スイカと豆腐の「清熱」効果に、黒酢の「気を収める」働きが加わり、のぼせやイライラを内側から鎮めます。火を使わず作れる点も夏にぴったりです。

◆ もやしとわかめの梅酢和え

もやし・わかめ・梅肉・米酢・薄口醤油を合わせた簡単副菜。緑豆由来のもやしとわかめで体内の熱と湿気を排出し、梅酢で気の消耗を引き締めます。便通を促す効果もあり、夏の便秘傾向の方に特におすすめです。

☀️

夏至を過ぎると、暦の上では少しずつ陽が短くなっていきますが、体への暑さの負担はこれからが本番です。「疲れた」「眠れない」「食欲がない」はすべて、体が助けを求めているサイン。今日の食卓に、一皿だけでも夏の薬膳を取り入れて、じりじりと続く暑さを、食べる力で一緒に乗り越えていきましょう!


漢方の体の見方 ―― 「気・血・水(きけつすい)」とは
漢方のはなし

漢方は体を「気・血・水」で診ています

漢方では、私たちの体を 「気(き)・血(けつ)・水(すい)」 という3つの要素が巡るもの、と捉えます。ここさえ分かると、難しそうな漢方が一気に身近になります。

体をめぐる3つの要素

西洋医学が臓器や数値で体を診るのに対し、漢方は「何が巡っているか」で体を捉えます。その巡るものが、気・血・水の3つです。まずはそれぞれの役割を見てみましょう。

生命のエネルギー
体を動かし、温め、心の働きを支える、目に見えない力。元気・やる気の「気」です。
足りないと:疲れ・だるさ・気力低下
滞ると:イライラ・不安・のどのつかえ
けつ
体をうるおす栄養
全身に栄養を運び、うるおいを与えます。血液とほぼ重なりますが、心の安定にも関わると考えます。
足りないと:貧血・乾燥・不眠・不安
滞ると:肩こり・頭痛・生理痛・くすみ
すい
血以外のうるおい
血以外の体液(リンパ・汗・尿など)の総称。体をうるおし、余分は外へ出します。
足りないと:のどや肌の乾燥
滞ると:むくみ・めまい・立ちくらみ・重だるさ
イメージするなら
川にたとえると分かりやすいかもしれません。気は水を押し流す「流れの勢い」血と水は流れる「水そのもの」です。勢いが弱くても、水が足りなくても、どこかで詰まっても、川は淀みます。体の不調も、これとよく似ています。

不調は「足りない」か「滞る」で起こる

漢方の見立ては、案外シンプルです。気・血・水のそれぞれが 「足りない(不足)」のか、「滞っている(滞り)」のか ——基本はこの組み合わせで不調を整理します。代表的なパターンをまとめました。

要素 足りない(不足) 滞る(滞り)
気虚(ききょ)
疲れやすい・だるい・気力が出ない・かぜをひきやすい
気滞(きたい)
イライラ・不安・気分の波・のどや胸のつかえ感
血虚(けっきょ)
貧血ぎみ・肌や髪の乾燥・不眠・不安・めまい
瘀血(おけつ)
肩こり・頭痛・生理痛・経血の塊・顔色のくすみ
陰虚(いんきょ)
のどや肌の乾燥・ほてり・空咳
水滞(すいたい)
むくみ・めまい・立ちくらみ・体の重だるさ・雨の日の不調

※ 実際には複数が重なることが多く、たとえば「血虚+水滞」「血虚+気滞」のように合わさって現れます。漢方薬は、その組み合わせに合わせて選んでいきます。

この土台の上に、お薬がある

ここまで読んでいただけたら、漢方薬の使い分けはぐっと分かりやすくなります。たとえば、女性の不調によく使う2つの代表薬は、どちらも 「血が足りない(血虚)」 という同じ土台を持っています。違うのは、そこに何が重なるかです。

漢方は、覚えることが多くて難しい——そう思われがちですが、出発点は 「体は気・血・水で巡っている」 という、たったひとつの見方です。不調を「足りないのか、滞っているのか」と問い直すだけで、自分の体が少し読みやすくなる。次回からは、この見方を手がかりに、一つひとつのお薬を見ていきたいと思います。

※本資料は一般的な情報提供を目的としたものです。気・血・水の捉え方には流派による違いもあり、診断・処方は個々の状態によって異なります。

じめじめとした季節が近づいてくると、診察室の様子が少し変わってきます。

「なんか頭が重くて」「天気が崩れる前後にめまいがする」「低気圧のたびにつらい」——そういった訴えが増えてくるのです。以前は気のせいかなと流していた方も、最近はご自身で「気圧のせいだと思うんですが」と言葉にして来られることが多くなりました。それだけ、天候と体調の結びつきが広く知られてきたということかもしれません。

実際に近年、気象の変化が体調不良を引き起こす「気象病」という概念が医療の場でも注目されており、専門外来を設ける医療機関も増えてきています。気候変動の影響なのか、日本の天気そのものが不安定になってきているのか、その因果はまだ議論の余地があるところですが、患者さんの訴えが増えているのは肌感覚として確かなことと思います。


なぜ気圧で頭痛やめまいが起きるのか

少し整理してみましょう。

気圧が下がると、身体の外側を押す力が弱まります。するとその分、血管がわずかに広がりやすくなり、脳の血流に変化が生じます。また、自律神経のバランスも乱れやすくなるため、頭痛・めまい・だるさ・吐き気といった症状が重なって出ることがあります。

耳鼻科の領域でとくに関係が深いのが、「内耳」です。平衡感覚をつかさどる内耳は、内部にリンパ液が満たされていますが、このリンパ液の水分バランスが崩れるとめまいや耳鳴りが起きやすくなると考えられています。メニエール病がその代表ですが、気圧変化によって似たような状態が一時的に引き起こされることもあると思います。

つまり気象病のひとつの核心は、「体内の水分の偏り」にあると言えるでしょう。


五苓散とは何か

ここで登場するのが、五苓散(ごれいさん)という漢方薬です。

五苓散は、中国の古典医学書『傷寒論』に記載された、2000年近い歴史を持つ処方です。沢瀉(タクシャ)・茯苓(ブクリョウ)・猪苓(チョレイ)・白朮または蒼朮(ビャクジュツ/ソウジュツ)・桂皮(ケイヒ)という5種類の生薬で構成されており、「体の中の余分な水を流し、水分の偏りを整える」ことを得意とする薬です。

漢方の言葉では「利水剤」と呼ばれますが、単純な利尿薬とは異なり、余っているところから水を動かしつつ、足りないところには水分を保つという、ある種の双方向的な調整作用があると考えられています。現代医学的には、アクアポリンという細胞の水チャネルへの働きかけが関与しているという研究も出てきています。

気圧変化による頭痛に対しては、熊本大学などで動物実験レベルの基礎研究が行われており、また臨床レベルでも「気象変化に伴う頭痛に対する五苓散の有用性と安全性」という論文が学会誌に掲載されています。頭痛の頻度・程度・鎮痛薬の使用回数すべてにおいて有意な改善が認められたという報告で、気象病専門外来を持つ医師たちからも注目されています。

耳鼻咽喉科の領域では、メニエール病や前庭性片頭痛に対する五苓散の使用が報告されており、単独投与だけでなく呉茱萸湯(ごしゅゆとう)や苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)との組み合わせが有効だったという症例報告も出ています。私自身の診療でも、気圧変化のたびにめまいがひどくなる患者さんに試みて、「だいぶ楽になった」と言っていただけることがあります。


使いやすさという点について

五苓散の大きな特徴のひとつは、安全性の高さです。重篤な副作用の報告は少なく、漢方薬の中でも比較的あたりが柔らかいと言われています。妊娠中や授乳中の使用については主治医への相談が必要ですが、一般的には幅広い年齢層に使いやすい処方です。

ただし、正直に申し上げると、五苓散がすべての頭痛・めまいに効くかというと、そうではありません。「天気が悪いと頭が痛い=すべて五苓散で解決」という単純な図式は、臨床の現実とはやや異なります。五苓散が得意とするのは、体内の水分バランスの乱れが背景にある状態です。ほかの原因による頭痛やめまいには、別のアプローチが必要です。

あくまで「選択肢のひとつ」として理解していただけると、よいと思います。


飲み方のひとこと

気象病への使い方として、症状が出たときだけ飲む「頓服」的な方法と、一定期間毎日飲み続ける「定期投与」の両方が行われています。気象病専門医の報告では、まず定期投与で水分バランスを整え、その後必要なときだけ飲む形に移行するケースも多いようです。

飲み始めに尿量が増えることがありますが、これは水分が動いているサインであり、多くの場合しばらくすると落ち着いてきます。


梅雨と漢方の意外な相性

漢方の世界では、季節と体の変調を深く結びつけて考えます。梅雨は「湿邪(しつじゃ)」の季節と言われ、湿気が体の中にこもりやすく、水分代謝が乱れやすい時期とされています。その意味で五苓散が梅雨の季節に活躍するのは、ある種の必然とも言えるのかもしれません。

古い知恵と現代の研究が少しずつ重なり合ってきているのは、興味深いことだと思います。

天気が変わるたびに体調を崩す、そんな経験を繰り返している方には、一度かかりつけの医師に相談してみていただければと思います。五苓散が合う体質かどうか、試してみる価値はあるかもしれません。すべての人に効くとは言い切れませんが、「意外と楽になった」という方が、私の外来にも確かにいらっしゃいます。


本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としており、個々の症状への医療的アドバイスを意図するものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診されてください。


【立夏の薬膳】夏の始まりに備える、体を整える食事のすすめ
季節の薬膳 | 2026年5月

【立夏の薬膳】
夏の始まりに備える、
体を整える食事のすすめ

■ はじめに
この記事では、季節の身近な食材を用いて薬膳の考え方により身体の調子を整える食事を提案します。

薬膳とは、中国伝統医学の考え方をもとに、食材が持つ性質や効能を活かして体のバランスを整える食事法です。特別な生薬だけでなく、日々の食卓にある野菜・果物・魚・肉なども立派な薬膳の素材。「食べることで体を整える」という考え方を、毎日の料理に取り入れてみましょう。

🌿 今回の季節のテーマ

立夏〜夏の入り口で「心」と「熱」に備える

5月上旬、暦の上では「立夏」を迎え、いよいよ夏が始まります。気温が上がり始め、日差しも強くなるこの時期、体はまだ春から夏への切り替えの途中。薬膳の考え方では、夏は「心(しん)」の季節とされています。ここでいう「心」とは、心臓や血液の巡りだけでなく、精神・睡眠・感情とも深く関わる臓器のことです。

この季節によく見られる不調には、次のようなものがあります。

  • 暑さによるのぼせ・ほてり
  • 睡眠の浅さ、寝つきの悪さ
  • 気分の落ち込みやイライラ
  • 汗のかきすぎによる疲労感
立夏の養生ポイント:「心を養い、余分な熱を冷ます」
体に熱がこもりすぎず、かつ冷やしすぎない、バランスの取れた食事が大切です。

🥬 おすすめの食材(5種)

① トマト

体の熱を冷まし、津液(体の潤い)を補う食材。のぼせやほてりが気になる方に最適です。抗酸化作用も高く、夏の紫外線対策にもなります。

② 小豆

余分な水分・熱を体外に排出する働きがあります。むくみやすい方、体に熱がこもりやすい方におすすめ。夏の定番食材です。

③ 豚肉

薬膳では「陰を補う」食材とされ、体の潤いを守り、消耗した気力を補います。汗をかきやすいこの季節の体力維持に役立ちます。

④ きゅうり

体を冷やし、余分な熱と水分を排出します。夏野菜の代表格で、手軽に取り入れやすい食材です。冷やしすぎに注意しながら適量を。

⑤ 蓮の実(はすの実)/なければ百合根

心を落ち着かせ、睡眠を整える効果があります。不安感や眠れない夜が続くときに取り入れてみてください。スーパーでは百合根が入手しやすいです。

🍽️ おすすめのお料理

冷え・むくみ・虚弱傾向の方向け(虚証)
◆ 豚肉と百合根のやわらか煮

豚バラ肉または豚もも肉を、百合根・しょうが・だし醤油でやさしく煮込んだ一品。気と潤いを同時に補い、疲れやすい体をゆっくり回復させます。消化にもよく、食欲が落ちがちなこの季節でも食べやすい優しい味です。

◆ トマトと卵のふんわり炒め

中華の定番料理ですが、薬膳的にも優秀な組み合わせ。卵で気を補いながら、トマトで体の熱を穏やかに冷まします。ごはんが進む味付けで、虚弱傾向の方の体力維持にぴったりです。

イライラ・赤ら顔・便秘傾向の方向け(実証)
◆ 小豆と雑穀のさっぱりスープ

小豆・押し麦・昆布だしをベースにしたあっさりスープ。余分な熱と湿気を排出し、腸の通りをよくします。塩分を控えめにして、体の中から涼やかに整えましょう。

◆ きゅうりと豆腐の冷製ごまだれ和え

きゅうりと絹豆腐を、すりごま・酢・薄口醤油で和えたさっぱりメニュー。豆腐の「清熱・潤燥」の働きときゅうりの「熱を冷ます」効果で、のぼせやイライラを和らげます。火を使わず簡単に作れる点も◎。

🌱

夏の入り口は、体が変化に追いつこうと懸命に働いている時期です。「なんとなく疲れやすい」「眠りが浅い」と感じたら、それは体からのサイン。今日の食事に、一品だけでも季節の食材を取り入れてみてください。無理なく、おいしく、この夏の始まりを一緒に乗り越えていきましょう!


漢方の考え方「証」について|ひさゆき耳鼻咽喉科

ひさゆき耳鼻咽喉科です!今回は漢方の考え方について紹介します。

漢方医学では、病気を判断するための重要な概念として「証(しょう)」があります。「証」とは、その人の体の状態や病気の種類を明確にするための指標のようなものです。

体の内側で起こっていることを観察し、どのように治療すれば良いかを決定する際に、この「証」が大きな役割を果たします。たとえば、風邪を引いたときにも、体がどのような状態かによって治療法は異なります。このため、症状だけでなく、患者さんの体質や感情、生活環境なども考慮されます。

虚証と実証 — 2つのタイプ

漢方では、体の状態を大きく以下の2つに分類します。

キョショウ

エネルギー・抵抗力が
不足している状態

  • 疲れやすい
  • 元気がない
  • 体力の低下
処方の方向性 体を活性化・補う漢方薬
ジッショウ

余分なエネルギー・毒素が
たまっている状態

  • 熱っぽい
  • 赤ら顔
  • 体力が充実している
処方の方向性 余分なものを取り除く漢方薬

このように、症状だけではなくその背景にある体の状態を理解することが、適切な漢方治療につながります。虚証・実証の違いによって、同じ症状でも処方される漢方薬はまったく異なります。

大切なメッセージ

ただし、全部の症状を漢方だけで治すことができるわけではありません。他の治療法と併用することもあるため、病気の状態に応じて医師と相談することが重要です。また、自分の体の変化に敏感になり、気になる症状が続く場合や日常生活に支障をきたす場合には、専門のクリニックを受診することをおすすめします。

漢方の考え方は、多角的な視点から体の状態を読み取り、最適な治療法を見つけることを重視しています。

日々の健康を見つめ直すきっかけになれば幸いです。


ひさゆき耳鼻咽喉科です。

このたび院長久行は、健康・教育事業として電子書籍「読むワクチン」シリーズを刊行しました。

第一弾:哲学編① その”自分”、本当にあなたですか?

「自分らしく生きろ」と言われても、
そもそも“自分”って何なのか、考えたことはありますか?

・イライラしたとき、それが自分なのか
・考えすぎているとき、それも自分なのか
・人と分かり合えないとき、どこがズレているのか

なんとなく感じているけれど、
はっきり言葉にできないまま過ごしている人も多いと思います。

実は、こうした悩みの多くは
「自分の捉え方」から生まれています。

私たちは普段、
感情や思考をそのまま“自分”だと思っています。

だから、振り回される。

でももし、
感情は“天気のようなもの”で、
思考は“勝手に出てくるもの”だとしたらどうでしょう。

少し距離を置いて見られるだけで、
生き方はぐっと楽になります。

この本では、

・“私”とは何か
・感情や思考の正体
・人と分かり合えない理由
・AIと人間の違い

といったテーマを、短い対話形式でわかりやすく整理しています。

難しい話に見えるかもしれませんが、
1章ずつは短く、すぐ読める内容です。

ただし、読み終えたあとに残るものは軽くありません。

「自分に振り回されなくなる視点」

これが手に入ると、
日常のストレスの感じ方が変わります。

・イライラしにくくなる
・人間関係の負担が減る
・考えすぎから抜けやすくなる

そんな変化を感じるきっかけになる一冊です。

もし少しでも
「自分って何だろう」と感じているなら、
一度読んでみてもいいかもしれません。

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ひさゆき耳鼻咽喉科です! 今回は漢方の考え方について紹介します。漢方では、患者さんの体調や症状を理解し、適切な治療法を見つけるために「証」という概念が用いられます。この「証」とは、身体の状態や病気のタイプを示すもので、具体的には症状や体質、環境などから導き出されます。この考え方を基にして、漢方医はそれぞれの患者さんに合った漢方薬を処方します。

さて、漢方における診断方法の一つに「舌診」があります。舌診とは、舌の色や形、苔の状態などを観察することで、体内の状況を判断する方法です。たとえば、舌が薄いピンク色をしていたり、苔が薄いときは、体が元気であることを示している場合が多いと考えられています。一方、舌が赤い、あるいは苔が厚い場合には、熱が溜まっている、もしくは消化の不調が考えられます。このように舌の状態から読み取れる情報は、漢方の治療において非常に重要です。

さらに、舌診は単独で理解するのではなく、他の診断方法と組み合わせて行います。たとえば、患者さんの脈を診たり、問診を通じて症状を聞き取ったりすることで、より詳細な情報を得ることができます。こうした多角的な視点から総合的に判断することが、漢方の真髄とも言えるでしょう。

ただし、舌診だけで全ての状態を把握することは難しいと言えます。場合によっては、別の検査や専門的な治療が必要になることもありますので、乳幼児や高齢者、または急激な症状の変化がある場合には、早めに医療機関を受診することをお勧めいたします。

漢方治療は患者さんに寄り添い、体調を整えるための一つの手段です。そのためには、患者さん自身の状態を理解することが大切です。舌診のような伝統的な方法を通じて自分の体を見つめ直し、より良い健康への道を考えていくお手伝いができればと思っております。


鼻づまりは、多くの方が経験する不快な症状ですが、その原因はさまざまです。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、アレルギー、さらには副鼻腔炎などが主な原因として挙げられます。これらの症状は、一時的なものから慢性的なものまで幅広く、個々の体質や環境によっても異なります。

まず、風邪やインフルエンザの場合、ウイルスに感染することで鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻水や鼻づまりが引き起こされます。通常、これらは数日から一週間程度で改善しますが、休息や水分の摂取、鼻を温かく保つことが大切です。

次に、アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどに対する免疫反応で起こるもので、くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどが見られます。アレルギーのある方は、 triggersを避けることが有効です。また、抗アレルギー薬や点鼻薬を使用することで、症状が和らぐことがあります。

副鼻腔炎は、鼻づまりが長引く場合に考えられる原因の一つで、感染によって副鼻腔が炎症を起こすことがあります。この場合、持続的な鼻づまりや顔面の圧迫感が特徴で、適切な治療が必要になることがあります。

以上のように、鼻づまりの原因は多岐にわたりますので、気になる症状が続く場合は耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。専門医の診断に基づく適切な治療で、快適な日常生活を取り戻しましょう。



耳鳴り(みみなり)は、耳の中で音がする感覚を指します。実際には何の音も外からは聞こえないのですが、患者さんにとっては非常に気になる症状です。音の種類は、鈴のような高い音や、波の寄せるような低い音など様々です。

耳鳴りの原因は多岐にわたります。例えば、加齢や耳の病気、ストレス、長時間の騒音などが影響することがあります。中には一時的なものもあれば、続いている場合もあります。特に、耳鳴りが急に始まったり、他の症状が伴う場合には、専門家に相談することをお勧めします。

また、耳鳴りが気になるあまり、日常生活に支障をきたすこともあります。しかし、耳鳴り自体は病気ではなく、症状の一つです。いくつかの方法で対処することが可能です。例えば、リラクゼーションや音楽を聴くことで気を紛らわせることができるかもしれません。

もし耳鳴りが続く場合や気になることがあれば、お気軽に耳鼻咽喉科へご相談ください。専門医が適切な診断を行い、あなたに合ったアドバイスや治療法を提案いたします。耳鳴りについての理解を深め、心配を少しでも軽くする手助けができると嬉しいです。


CONTENT:寒い季節になると、暖房の使用により室内の空気が乾燥しやすくなります。この乾燥は、鼻や喉の粘膜にとって大きな負担となります。

粘膜が乾燥すると、本来ウイルスや細菌を外に追い出す「線毛運動」の働きが低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると言われています。また、鼻づまりや喉のイガイガ感を感じる方も増える時季です。

日常生活でできる対策をいくつかご紹介します。

**加湿を心がける**
室内の湿度は50〜60%程度を目安に保つと、粘膜の乾燥を防ぎやすくなります。加湿器の活用や、濡れタオルを室内に干す方法も効果的です。

**こまめな水分補給**
温かい飲み物をゆっくり飲むことで、喉の保湿にもつながります。

**マスクの着用**
外出時のマスクは、冷たく乾いた空気から鼻や喉を守るのに役立ちます。

喉の痛みや鼻症状が続く場合は、ご自身で判断せず、お気軽にご相談ください。早めの受診が症状の長引きを防ぐことにつながります。

TITLE:冬の乾燥から喉と鼻を守ろう

CONTENT:寒い季節になると、暖房の使用により室内の空気が乾燥しやすくなります。この乾燥は、鼻や喉の粘膜にとって大きな負担となります。

粘膜が乾燥すると、本来ウイルスや細菌を外に追い出す「線毛運動」の働きが低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると言われています。また、鼻づまりや喉のイガイガ感を感じる方も増える時季です。

日常生活でできる対策をいくつかご紹介します。

**加湿を心がける**
室内の湿度は50〜60%程度を目安に保つと、粘膜の乾燥を防ぎやすくなります。加湿器の活用や、濡れタオルを室内に干す方法も効果的です。

**こまめな水分補給**
温かい飲み物をゆっくり飲むことで、喉の保湿にもつながります。

**マスクの着用**
外出時のマスクは、冷たく乾いた空気から鼻や喉を守るのに役立ちます。

喉の痛みや鼻症状が続く場合は、ご自身で判断せず、お気軽にご相談ください。早めの受診が症状の長引きを防ぐことにつながります。