11月28日~29日は東京で開催された表題の学会に参加してきました。
今回は食物アレルギーになるべく絞って聴講しました。
検査を研究されているグループは、なるべく病状を正しく反映する検査項目を見つけるよう努力されていました。
また、免疫療法(体質改善)を研究されているグループは、より安全に「食べて治せる」治療用食材や方法を検討されていました。自分がこれらの内容に直接関わることはまずはないと思われますが、アレルギー疾患のスタートとなることが多い食物アレルギーの勉強は全体の理解のためにも大事にしたいと思います。
また、食物アレルギーについて患者様、保護者の方、学校関係者の方々への教育をテーマにした発表も多く見受けられました。
慢性的に続いたり、社会生活と強く関わる病気については、患者様とその周辺の方への教育が重要となります。それらを教育界の専門テクニックを利用して強化する試みについては強く共感できましたので、自分も参考にしてみようと思いました。同時に職員教育にも活かしたいところです。
免疫療法のセミナーで演者の先生が「自分の科中心ではなく、患者中心の診療を行うようにしなくてはいけない。アレルギー科は特にそういう面がある分野だ」と強調されていました。確かにアレルギーに関わる各科の医師は呼吸器だけ、皮膚だけ、鼻やのどだけ、眼だけ診るのではなく全体を診なければいけないと以前から思いますし、この分野に自分が強く惹かれる理由なんだろうなと再認識させられました。