今夜は、リーガロイヤルホテル広島で開催された「プロトピック軟膏小児用発売10周年記念講演会」に出席しました。
プロトピック軟膏の情報を中心に、アトピー性皮膚炎についての一般演題、フィンランドから来られた皮膚科教授の特別講演を聞くことができました。
当院では「アレルギー科」も標榜していることに加え、アレルギー性鼻炎にアトピー性皮膚炎を合併していることも多いことから、アトピー性皮膚炎について相談を受けたり治療を依頼されることがあります。
地域の専門医の先生の業務の邪魔をしてはいけないとの考えもあり、原則的には指導をさせていただいた上で軽症例以外はなるべく専門医を受診するようお勧めしております。
本日講演を拝聴したところ、各アレルギー疾患(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など)が密接に影響を与え合っていることも再認識させられました。食物アレルギーやアトピー性皮膚炎は適切に治療されないと別の関連疾患が発症したり増悪したりします。
しかし特にアトピー性皮膚炎については外用薬の治療に手間がかかるためか、本人家族が不適切な治療にとどまったまま放置していることが少なくありません。
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の合併例について、治療は専門医の先生にお願いするにせよこれまで以上に積極的に指導などで介入しなくてはいけないと考えさせられました。