ひさゆき耳鼻咽喉科です!今回は漢方の考え方について紹介します。
漢方医学では、病気を判断するための重要な概念として「証(しょう)」があります。「証」とは、その人の体の状態や病気の種類を明確にするための指標のようなものです。
体の内側で起こっていることを観察し、どのように治療すれば良いかを決定する際に、この「証」が大きな役割を果たします。たとえば、風邪を引いたときにも、体がどのような状態かによって治療法は異なります。このため、症状だけでなく、患者さんの体質や感情、生活環境なども考慮されます。
虚証と実証 — 2つのタイプ
漢方では、体の状態を大きく以下の2つに分類します。
虚
キョショウ
エネルギー・抵抗力が
不足している状態
- 疲れやすい
- 元気がない
- 体力の低下
処方の方向性
体を活性化・補う漢方薬
実
ジッショウ
余分なエネルギー・毒素が
たまっている状態
- 熱っぽい
- 赤ら顔
- 体力が充実している
処方の方向性
余分なものを取り除く漢方薬
↓
このように、症状だけではなくその背景にある体の状態を理解することが、適切な漢方治療につながります。虚証・実証の違いによって、同じ症状でも処方される漢方薬はまったく異なります。