大変ご無沙汰しております。
昨年11月に開院5周年を迎えました。
記念事業ということになるかもしれませんが、診療のきまりと院内体制の改善に取り組んでおります。今年中にいろいろ実行させていただくことになろうかと思います。
また、医療技術としては「未病」への取り組みを開始しております。
「未病」とは東洋医学での概念で、病気を発症してはいないがその前の段階として体の機能が崩れてきている状態を指します。予防医学とおおむね同じ分野でよいのではと考えます。
耳鼻科診療所を開設させていただき5年間治療に取り組むなかで、「病気を繰り返す」「病気になりやすい」「慢性的な症状がとれない」といった患者さんのライフサイクルにたいしての西洋医学の限界を感じてきておりました。
西洋医学は「悪いところがあればそれを取り除く、あるいは遮断する」という哲学から構成されているものが多く、「病気が起こらない体をつくる」という概念に欠けがちです。
そのため上記のようなサイクルに対してはその場しのぎの対策にしかならないことも経験してきております。
そういった状況のなかで、最近は漢方医学の勉強から発展した東洋医学の世界、および自分の健康づくりや息子との取り組みで始めた格闘技による運動の効果から「病気を起こさない体づくり、生活の改善」に取り組む必要性に気づかされました。
今後私としては病気の治療と並行して、この「未病への取り組み」を進めていきたいと考えております。